読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

境界をなぞる

境界こそが僕の領域

醜いアヒルの子

 
 
 

(少なく貴重な)フォロワーさんのブログの外に、フォロワーさんのフォロワーさんのブログもネトストもといチェックしています。全体の傾向として、キラキラした生活を送っている高校生や大学生よりも、現状に不満を持っている人たちのほうが非常に面白いブログを書いていると思います。ただ、大抵が自己保身や自己正当化に走っていっているのが寂しいところであります。

 その中で、最近特になるほどと思ったのは、大学に進学する意義について考察したブログ記事でした。その記事の主張の要点をかいつまむと以下のようになります。曰く「大学は専門分野しか学べないので、やりたいことが分からない人にとっては害悪となる。4年間の途中でやりたいことを見つけた場合には、それに関わる分野を学び直さなければならず、同時に自分の興味のない分野を卒業のために勉強する必要がある」。可愛くて、思わず抱き締めたくなるような主張ですよね。

 

ただ、このブログがずるいのは、所々に「人によるけど」とか、枕詞が入ることですよね。つまり、碌な将来ビジョンも抱かずに大学に入学してしまったブログ著者の自己弁護の域からはみ出ていないなぁというのが読んでみての印象となります。

 

私は理系であり、政治については門外漢であるため、あまり口を出したくないのですけど、小池百合子都知事が私立高校の無償化を検討していることも発表しましたね。

www.asahi.com

結構なことだと思いますが、ぜひ、高校生大学生の中身等を知ってもらいたいなぁと思いました。今、日本の大学生のマインドというのは、上記に挙げたように自らの不徳を棚に挙げ、システムや社会に対する雑駁な批判を行う程度の脆弱かつひ弱なものに過ぎません。まるで生まれたての雛鳥のようですね。入学の敷居を下げるだけでなく、高校での教育を変える政策も必要なのではと思いました。

 

最後に私自身のことを述べると、最初に立てた目標があって、そのために物理系の学科に進学したのですが、扱っている分野は、秘匿通信や誤り訂正符号、衛星通信など、気がついたらあまり物理とは関係なくなってしまいました。ただし、物理で学んだことの一部は活かされています。

 

このブログの題名にもありますけど、今や学術領域は互いにグラデーションを描きながら交わっており、その境界は実に歩きやすくなっているんですよね。結果として、様々な領域を混合した訳のわからない分野が乱立するんだけど、それが大きく成功したりする。現在では、今回取り上げた記事の主張を声高らかに叫んでも、鼻で笑われてしまうわけです。興味のある新規な分野を見つけたとしても、それまで学んできた分野に関する知見は全く無駄にはならないんですよね。そこに気づかずに、大学に対する批判を展開するために詭弁を弄するから可愛いわけです。